1949年に設立された西町インターナショナルスクールは、東京都港区元麻布に位置する男女共学の学校です。同校の主な教育言語は英語で、480名を超える生徒が在籍しています。生徒たちは日本語初心者からネイティブスピーカーに至るまで、全員が毎日日本語を勉強しています。
同校は東京アカデミックスから徒歩圏内に位置しており、多くの同校の中学生に対して指導を行っています。特に、同校の卒業生の進学先に関しては、積極的にサポートを提供しています。現在、同校では中学3年生までの教育を行っていますが、今後は高校3年生まで教育を提供する計画が進められています。
他にはない保護者会として知られるのが、西町友の会(TNK)です同校の生徒の保護者は全員、TNKに参加しています。TNKの目的は、異文化交流プログラムや社交イベントなどを通じた募金活動を通じて、学校全体の一体感を高めることにあります。
入学者選考
入学者選考では、すべての入学希望者が学年レベルに相当する英語(読み書き、会話、理解)と、数学の能力を有していることが求められます。日本語クラスでは、西町インターナショナルスクールが定める日本語能力に基づいてクラスが構成されます。過去に日本の学校に通った経験がある方であっても、日本語クラスへの編入が保証されている訳ではありません。
また、同校の入学担当部署は、「当校の使命と価値観を受け入れ、尊重し、支持してくれる」ご家族とご縁を結ぶことを目的としています。また、少なくともご両親のどちらかが英語でコミュニケーションができることが望ましいでしょう。
教育
一般的なクラスの生徒数は15名から22名で、生徒と教師の比率は7対1です。西町インターナショナルスクールの学習は、厳しさの中にも生徒を育成する心を忘れていません。同校には、数学、科学、英語、国語、人文科学と芸術、体育、ウェルネスの授業があります。中学校の生徒には必修科目に加えて「アドバイザリー期間」というものが用意されています。この期間に、生徒は8~10名のグループを作って、アドバイザーと共に社会性や情緒の発達について話し合います。
教育においては、日常を通して生徒をネイティブレベルの日本語話者に成長させる、オーダーメイドの日本語・日本文化プログラムに重点を置いています。このプログラムは、生徒の能力に関係なく、学習者全員のニーズに応えるために9つのレベルに分かれています。生徒はほぼ毎日、日本語または社会科学の授業に参加します。卒業前には自分の日本語の語学力を証明するために、審査員や他の生徒の前でプレゼンテーションを伴う卒業論文の制作が求められます。
中学3年生は、学校卒業後も次のステップに備えて準備ができるように、きちんと計画がされています。各生徒はスタッフによる1対1のサポートや指導を受けることができます。また、生徒会、芸術、体育、学校行事でリーダーシップを発揮したり、就学旅行、祝賀会、テクノロジーなど様々な経験をすることができます。
リーダーシップ、部活動、スポーツ
教室での学習を充実させるために、様々な部活動の機会を設けています。校内のコーチやインストラクターによる放課後活動に加えて、外部からのサポートにより様々なコースやレッスンを受講することができます。これらの活動には、早朝、放課後、週末のスポーツ活動や、学校が許可した有料・無料の活動が含まれています。
現在同校では、小学生の40%・中学生の75%が1つ以上の課外授業に積極的に参加しています。生徒は、ハワイアンフラダンス、演劇、生け花、パソコンクラブ、そろばん、茶道、習字、ガール・デイジー・スカウト、初級・中級のバンド、テニス、合気道、フェンシング、サッカー、バレーボールなどの部活動に積極的に参加しています。現在開講されているコースの一覧は、こちらからご覧ください。
中学生は関東平野中学校スポーツリーグに参加し、他の国際学校や地元の学校と数多くのスポーツイベントで試合を行っています。同校はスポーツへの積極的な参加を奨励しており、基礎技能の発達の促進や、青少年スポーツマンシップと文化への理解を促すことに焦点を当てています。参加可能なスポーツには、サッカー、バスケットボール、バレーボール、陸上競技、クロスカントリーランニング、バドミントンなどがあります。
同校にはチーム、プロダクション、アンサンブルへの「ノーカット」ポリシーというものが存在します。この方針は、生徒の専門知識のレベルに関係なく、希望する生徒は誰もがこの活動に参加することができ、この活動から利益を得ることができるということを表しています。
成果
西町インターナショナルスクールを卒業した中学3年生は、様々な高校に進学しています。同校のウェブサイトによると、その進学先はアメリカンスクールインジャパン(35%)、横浜インターナショナルスクール(10%)、聖心インターナショナルスクール(8%)、セント・メリーズ・インターナショナル・スクール(4%)、清泉インターナショナルスクール(1%)など、日本のインターナショナルスクールを選択しています。また、卒業生の約30%は海外の高校に進学しています。その進学先はアメリカのフィリップス・エクセター・アカデミー、フィリップス・アカデミー — アンドーバー、ザ・タフト・スクール、ローレンスビル・スクール、オーストラリアのクランブルック・スクール、イギリスのアメリカン・スクール・イン・ロンドンなど多岐にわたります。
同校の卒業生は、高校卒業後の進学先として、アメリカのハーバード大学、コロンビア大学、ニューヨーク大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、イギリスのケンブリッジ大学、オックスフォード大学、インペリアル・カレッジ・ロンドン、日本の早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学など、世界の名門大学に進学しています。
同校では中学3年生で履修が終了するにもかかわらず、卒業生の大学卒業後の一般的な進路についても記録しています。大学卒業後は、生徒は教育(13%)、金融(12%)、芸術・娯楽(8%)、情報技術(8%)、営業・マーケティング(8%)、医療・医学(6%)、工学(5%)、旅行・運輸(5%)、政府・軍事 (4%)、法律(4%)、その他(27%)の分野に進んでいます。
本レポートに掲載されている情報は、西町インターナショナルスクールの生徒様のご経験、生徒様と関わりのある東京アカデミックスの担当者の知識、The Good Schools Guide Internationalおよび西町インターナショナルスクールのウェブページから掲載されています。